大人の道楽

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アラサーになって読む児童文学「モモ」

 こんばんは!!ポロモードです!!今回は児童文学でも有名な「モモ」の感想について述べさせて頂きます。感想の前に少し注意書きを!!

 

1:こちらはアラサー男の感想文です。考察はありません。

2:拙い文ですが、最後までお付き合いして頂けましたら幸いです!

 

以上となります。では早速読み終えた感想を書かせていただきます!!

 

 今回私がなぜ児童文学である「モモ」を読んだかといいますと、とある漫画で主人公である男性が自身の娘に読ませる本の1冊として本書が紹介されました。私はその漫画の主人公や原作者をとても魅力的な方々と感じており、どうしても気になってしまい、近くの書店に赴き購入し読み始めました。私も恥ずかしながら学生時代あまり本を読んでこなかったので、改めて「モモ」を読んでみますと、少し恥ずかしいような感じもありましたが、一通り読んでその考えを改めるようになりました。

 この書籍の主人公「モモ」は浮浪児であり、周りの人間に助けられながら生きている少女でした。この少女は最近のラノベ主人公みたいな特別な能力や特質した才能は持ち合わせておりませんが、彼女は「人の話を聞く」ことが出来ます。

 この「人の話を聞く」能力ですが、一瞬誰にでも出来る事と思いがちですが、私は、私も含めておそらく大半の人間が意外にもその聞くという事が出来ていないのではないかと思います。今現在の世の中ではネットやSNSなどの発達により誰しもが自身の意見を発することが出来るようになりました。しかし発するだけで、聞く事は以外にもしていないのです。別にネットやSNSだけではありません。例えば日常のことでさえもです。

 例を挙げますと、私の元同僚に大卒の職員Aがいました。彼は多額の奨学金を借りましたが、就活に失敗し、誰でも受かるような零細企業に入社しました。ある日私の後輩であるBが通信制の大学に行くか迷っていました。彼はとてもまじめで細かい作業が得意でした。そんな彼が自身のキャリアアップのため今回通信制の大学に行くかAに相談をしました。するとAは「大学なんて行っても意味がない。」「無駄に費用が掛かるだけだ。」などと、Bのキャリアアップについての理由ではなく。自身の体験談をもとに批判しておりました。私はその会話の一部始終を隣のデスクのため否応がなく聞こえてきましたが、同僚Aは、正直言ってBの話を聞けてないと思いました。確かに内容としては会話は成立してましたが、それはBの話ではなく、Aの体験談や感想が主だからです。

 少し例え話が長くなりましたね。簡単にまとめますと案外人というのは、他人の話を聞けてないということです。これは大人になると特に顕著になります。以上がモモの「聞く能力」についてです。続いては「灰色の時間泥棒」ついてです。

 

 この「灰色の時間泥棒」ですが、この泥棒と主人公「モモ」との闘いがこの物語の主軸となっております。この時間泥棒ですが、人々から時間を奪いさり、自身の生きる糧としております。ではどのように盗んでいるか。それは人々から無駄な時間を削ることです。この無駄というのが、例えばたわいのないお話だったり、息抜きの時間だったり、また相手との交流だったりなどです。これらをより効率よくかつ時間に厳しくすることにより、時間を奪われた人々はより生産高くかつ利益を上げ、灰色の人々は時間を手にすることが出来ます。しかし時間を奪われた人々はより不幸になっていきます。

 これは現代にも通づる事がありますね。例えば仕事においては他社とのコミュニケーションをなくし自分本位の効率化を行い、周りも自分自身も気分を害してしまう。そんなことが心あたりがあるのではないでしょうか。さらにそれが仕事の生産性や効率よく回っていれば良いのですが、かえって悪化しては元もありません。

 

 現代ではスマホが普及しあまり本を読まなくなり、私たちはより効率のよい方法で、ニュースアプリや他のコンテンツを複数並列してより多くの情報を得ようとしております。しかしそれで効率よく情報を得たりする事ができているのでしょうか。

 また自身がそれらで得た知識に酔い、人の話を聞いた際、相手の話を聞いてそれに対してちゃんと聞く事が出来たり、適切に回答することが出来ているのか。

 現代に生きている私たちにこそ時間泥棒から脱し、モモのように聞く事が必要なのではないかとこの書籍を読み思いました。